内容説明
早稲田大学考古学研究室が長年にわたり調査した、パプアニューギニア土器民族誌が遂に完成。製作技術の混交・収斂と型式の成立を親族構造等の社会的要因から読み解き、儀礼や精神世界が深く関わる型式変化の実相を総括。その視座を縄文土器に敷衍し、縄文社会の実態に迫る。
目次
序章 パプアニューギニア調査の経緯と概要
第1部 ニューギニア東部島嶼地域の民族誌(地域と環境;イーストケープの調査;ヤバム島・パヒレレ島の調査;ワリ島の調査;ノルマンビー島の調査;マッシム南部における先史土器)
第2部 セピック川中流域の民族誌―ニューギニア本島低地部(地域と環境;土器の製作伝統;ヤムイモ栽培と儀礼;ハウスタンバラン―精霊の棲む家)
第3部 縄文社会への接近(土器型式成立の社会的背景と要因の解明に向けて;土器型式に変化をもたらす要因論)
終章 パプアニューギニア民族考古学的調査の総括
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