内容説明
日蓮は、日本中世の社会と政治、宗教、文化、対外関係などの一切の事象をどのようにみていたのか。その地理的・空間的認識を基軸に、厳密な史料批判と緻密な論証から斬新な日蓮像を提示する。
目次
序章 戦後の日蓮研究史と本書の課題
第1章 日蓮の世界観の転換―三国世界観を乗りこえて
第2章 日蓮と正統意識
第3章 一閻浮提・月氏・半島―日蓮の体制相対化をめぐって
第4章 日蓮の対外意識と仏教西還説
第5章 日蓮と『宝物集』
第6章 日蓮の龍口霊験譚について
終章 本書における理解と展望
著者等紹介
丹治正弘[タンジマサヒロ]
1961年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部史学科卒業。放送大学大学院文化科学研究科修士課程、同博士後期課程修了。博士(学術)。全国通訳案内士(東京都登録EN03624号・英語)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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