内容説明
アジア解放の革命戦略として満州事変を企図した石原莞爾は、その本来の意図から中国との紛争は避けるべきとした。一方天皇は決定的な戦果を得るまで矛を収めるべきではないと考え、やがて日中戦争に踏み込んだ日本はついに米国と開戦。原爆という最終兵器の登場で終結したその戦争は、石原が予言した世界最終戦争とは似て非なるものだった。
目次
第1章 石原莞爾の特異性(石原莞爾の満州事変―満州事変のモデルはむしろロシア革命であった;中部軍管区師団長会同再考―石原莞爾と武藤章の関係から;「精華会」と石原莞爾)
第2章 石原莞爾と太平洋戦争(石原莞爾と太平洋戦争;三笠宮崇仁親王への御進講;東亜連盟と朝鮮人問題;日蓮無用論;付論1 杉浦晴男の挫折に関する淵上千津からの手紙)
第3章 石原莞爾と昭和天皇(石原莞爾と昭和天皇;石原派軍人の悲劇;石原莞爾の永久平和論―敗戦は神意なり;付論2 戦中戦後の東亜連盟運動と石原の指導について―淵上千津の体験談)
著者等紹介
野村乙二朗[ノムラオトジロウ]
1930年山口県山口市に生まれる。国学院大学卒業。都立高校教諭を経て国学院大学講師、東京農業大学講師を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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