内容説明
鎌倉幕府の成立により院政期以来の王家はどのように変化し、それは中世の政治史にいかなる影響を及ぼしたのか。鎌倉期における王家の実態と変容を解明し、院政期に留まらない中世王家論の構築に挑む意欲作。
目次
鎌倉期王家をめぐる研究の現状と課題
第1部 後高倉王家の政治構造(後高倉王家の政治的位置―後堀河親政期における北白河院の動向を中心に;付論 西園寺家と淀川水上交通の関わり―左馬寮領鳥養牧を事例に;承久の乱後の王家と法親王―後高倉王家の事例から;嘉禄~寛喜年間の神護寺復興事業と後高倉王家)
第2部 皇統の断絶と継承(鎌倉期王家における皇統の断絶と在俗皇子;後宮からみた後鳥羽王家の構造;鎌倉期王家の構造と変容;「宮家」成立の諸前提―「六条宮」の事例から)
中世王家の変容
著者等紹介
曽我部愛[ソガベメグミ]
1979年愛媛県に生まれる。2007年関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得退学、博士(歴史学)。現在、摂津市史編さん室嘱託員・摂南大学外国語学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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