内容説明
石器痕跡研究の方法論と課題を整理し、民族資料も含めた実践的な研究事例を豊富に紹介。気鋭の研究者たちが石器痕跡研究の到達点と応用の可能性を提示する。
目次
石器実験痕跡研究の現在
実験痕跡研究における形成理論の役割
運搬痕跡研究とその考古学的意義
台形様石器の分析からわかる初期現生人類の技術と行動
秋田県縄手下遺跡出土石器の使用痕分析―後期旧石器時代前半期の背部加工尖頭器と台形様石器の機能
峠下型1類・美利河型細石刃核を伴う石器群の使用痕分析―LGM細石刃石器群の石器使用の一事例
製作痕跡の分析による尖頭器製作技術の解明―長野県伊那市神子柴遺跡出土資料を対象として
磨石・石皿類の磨耗痕―民族資料との比較から
使用痕からみた石製収穫具の身体技法
有茎スクレイパーの利用法―続縄文文化の歴史的評価に対する使用痕分析の貢献
著者等紹介
御堂島正[ミドウシマタダシ]
1956年長野県に生まれる。1979年早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。1982年早稲田大学大学院文学研究科博士課程前期史学(考古学)専攻修了。2003年博士(文学)(早稲田大学)。現在、大正大学文学部教授。第21回岩宿文化賞(2016年)、平成29年度海老名文化輝き賞(2017年)、2017年度日本旧石器学会学会賞(2018年)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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