内容説明
黒曜岩製石器を主な対象に、そこに形成された痕跡の成立要因と来歴復元を試み、痕跡分析のための観察の視点と解釈基準を提示。従来ノイズとして看過されてきた微細痕跡にも着眼し、人間行動や自然現象と石器との関係性を論究する。
目次
第1章 石器実験痕跡研究の構想
第2章 製作に関する痕跡―剥離具による微視的製作痕跡
第3章 着柄・保持・使用に関する痕跡
第4章 維持に関する痕跡
第5章 廃棄に関する痕跡
第6章 埋没後の痕跡:文化的形成過程―耕作と発掘調査による痕跡
第7章 埋没後の痕跡:非文化的形成過程
第8章 観察の視点と解釈の基準
第9章 ブラインドテスト
第10章 石器実験痕跡研究の展望と課題
著者等紹介
御堂島正[ミドウシマタダシ]
1956年長野県に生まれる。1979年早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。1982年早稲田大学大学院文学研究科博士課程前期(考古学専攻)修了。2003年博士(文学)(早稲田大学)。現在、大正大学文学部教授。第21回岩宿文化賞(2016)、平成29年度海老名文化輝き賞(2017)、2017年度日本旧石器学会学会賞(2018)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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