内容説明
古代国家による九州南部辺境支配の成立と展開、特質を検討し、蝦夷・南島人と隼人との対比を通じて、大化前代から倭王権と従属関係を築き、その権力基盤を固めていった隼人の独自性を論証する。周辺地域支配研究を大きく前進させる斬新な論集。
目次
序章 本書の課題と構成
第1章 大化前代の隼人と倭王権
第2章 律令国家成立期における鞠智城―「繕治」と列島南部の関係を中心に
第3章 律令国家の九州南部支配
第4章 隼人の「朝貢」
第5章 隼人の「名帳」
第6章 畿内における隼人の奉仕
第7章 桓武・平城朝における対隼人政策の諸問題
第8章 律令国家の「夷狄」支配の特質
終章 律令国家の「辺境」支配の成立と展開―隼人支配を中心に
著者等紹介
菊池達也[キクチタツヤ]
1986年宮崎県に生まれる。2015年広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。現在、広島大学文書館事務補佐員、福山大学非常勤講師、呉工業高等専門学校非常勤講師、ノートルダム清心中・高等学校非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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