出版社内容情報
栗が食糧や木材として縄文社会の成立・発展にどう関わり、その衰退と共になぜ利用されなくなったのか、主に植物学的手法から追究する
はじめに
第1章 クリ、縄文人に出会う
1.森の恵み
2.日本の森林帯
3.縄文人の棲んだ森
4.縄文人が棲み始めた森
5.クリ、縄文人と出会う
第2章 クリという木
1.クリの分類と分布
2.クリの巨木を訪ねる
3.クリはいつから生えていたのか?
4.クリのすばらしさ
第3章 クリと共に歩んだ縄文人
1.縄文社会の発展:東日本と西日本
2.縄文のムラ
3.縄文のムラとクリの木
4.縄文人の食生活を支えたクリ
第4章 縄文人のクリ資源管理を考える
1.クリの資源量を計る
2.クリを伐る
3.10年計画の実験を開始
4.10年後、クリは増えたか減ったか?
5.クリの成長
6.縄文人はクリをどこに生やしていたか?
第5章 海を渡ったクリ
1.クリの集団遺伝子解析
2.海を渡ったクリ
3.円筒式土器文化圏とクリ
第6章 クリは日本人と共に
1.弥生時代のクリ
2.鉄器時代のクリ
3.ふるさとのクリ
4.日本人とクリの未来
参考文献
あとがき
鈴木 三男[スズキ ミツオ]
東北大学名誉教授
内容説明
縄文時代、クリは食糧や建築材などの資源としていかに管理・運用されたのか。植物学的な見地から、永年集積したデータや考古資料を分析し、縄文人によるクリ利用の実態を解明。現在にいたる日本人とクリの過去を繙き、未来を問う。
目次
第1章 クリ、縄文人に出会う
第2章 クリという木
第3章 クリと共に歩んだ縄文人
第4章 縄文人のクリ資源管理を考える
第5章 海を渡ったクリ
第6章 クリは日本人と共に
著者等紹介
鈴木三男[スズキミツオ]
1947年福島県白河市(当時の東白河郡旗宿村字関の里)生まれ。1970年千葉大学文理学部(生物学専攻)卒業。1976年東京大学大学院農学研究科修了後、東京大学農学部助手、金沢大学教養部助教授、東北大学理学部助教授。1997年~2012年東北大学大学院理学研究科教授、東北大学植物園教授、東北大学学術資源研究公開センター教授。この間東北大学植物園長、東北大学総合学術博物館長、東北大学学術資源研究公開センター長などを歴任。現在東北大学名誉教授、各地の遺跡調査指導委員会、文化財審議会委員等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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