内容説明
蝦夷・隼人をはじめ、東国・国栖・南島を含む律令国家支配外住民について包括的に解明し、天皇制の転換点を中華的支配者からの「清浄」化に見出す辺境研究の画期的著作。
目次
日本古代における辺境と天皇制
第1部 古代天皇制と夷狄―蝦夷と南島(四夷の天下観の成立と夷狄・蝦夷;征夷将軍と鎮守将軍;「上治郡」と蝦夷郡;古代天皇制と南島)
第2部 古代天皇制と化内辺境―東国・国栖・隼人(武蔵の乱をめぐる東国の国造制と部民制―「東国の調」の前提;東人荷前と東国の調;天皇制と吉野国栖;隼人研究の現状と課題―永山修一氏『隼人と古代日本』とその後;隼人の天皇守護と夷狄論批判)
古代天皇制と辺境
著者等紹介
伊藤循[イトウジュン]
1954年福島県に生まれる。1987年東京都立大学大学院人文科学研究科史学専攻博士課程満期退学。現在、都内高校教員、歴史学研究会、木簡学会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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