内容説明
東国武士は京都にも拠点を置き、西国武士との間に「一所傍輩のネットワーク」を築いていた。東西を移動する武士像を提示し、在地領主制論による研究蓄積をふまえながら職能論的武士論を発展させ、中世武士の実相を鮮やかに描き出す。
目次
第1部 東国武士の存在形態(「鎌倉武士」の成立と武士論研究の課題―一九九七年度日本史研究会大会シンポジウム報告によせて;「東国武士」の実像;源平内乱期における「甲斐源氏」の再評価)
第2部 都市と流通・生産(京都七条町から列島諸地域へ―武士と生産・流通;列島ネットワークのなかの平泉;「京武者」の東国進出とその本拠地について―大井・品川氏と北条氏を中心に)
第3部 中央権力と東国武士(『玉葉』(九条兼実)―東国武士への視線
摂津源氏と下河辺氏
下野宇都宮氏の成立と、その平家政権下における存在形態)
著者等紹介
野口実[ノグチミノル]
1951年千葉県に生まれる。1981年青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了(文学博士)。現在、京都女子大学宗教・文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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