内容説明
日本各地の弥生墳墓を集成し、その地域的特色と時期的変遷を抽出。中国大陸と朝鮮半島の墳墓も概観しながら、東アジア世界における弥生墳墓の特質を検証し、その社会的、政治的意義を明らかにする。
目次
第1章 墳墓からみた弥生社会の研究史(戦前の研究;戦後から1960年代の研究 ほか)
第2章 墓域・区画・墓壙の様相(墓域構成の変化、区画墓の展開;近畿中部における方形周溝墓の配置形態 ほか)
第3章 副葬行為の地域性と変遷(西日本の様相;東日本の様相―中部から関東を中心に ほか)
第4章 東アジアからみた弥生墳墓(二里頭文化期・二里岡文化期における墓の様相;前漢皇帝陵と諸侯王墓の墳丘・墓壙 ほか)
終章 弥生墳墓の意義(弥生墳墓の変遷と特色;死への対応や社会統合の手段としての弥生墳墓儀礼 ほか)
著者等紹介
会下和宏[エゲカズヒロ]
1969年、島根県生まれ。1992年、茨城大学人文学部卒業。(財)京都市埋蔵文化財研究所、島根大学埋蔵文化調査研究センター助手などを経て、島根大学学術情報機構ミュージアム准教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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