内容説明
高い識字率を支えた庶民教育の実相と、武士、公家および天皇と知識人たちとの交流をたどりながら、当時における学問のあり様を検証。中世を規定した思想の根源を追究する。
目次
1 中世の基礎教育(中世日本人のリテラシー―イエズス会士の記述から;興福寺多聞院と庶民の子供たち;毛利氏家臣玉木吉保の学習)
2 学問と学者(天皇の学問と侍読―花園天皇と後花園天皇;足利学校の学問と教育)
3 貴族たちの学習(公家社会の教養と書籍―中院通秀とその周辺;三条西公条と学問―『実隆公記』にみえる学習;女官・女房たちの学習・読書―『乳母のふみ』と『言継卿記』を中心に)
4 絵巻物・お伽草子と学習(後花園天皇の学習と絵巻物愛好―伏見宮貞成親王の『看聞日記』から;公家の日記にみえるお伽草子―山科家の場合;学習書としてのお伽草子―『言継卿記』にみえる『玉藻前物語』と雅楽)
著者等紹介
菅原正子[スガワラマサコ]
1959年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(文学)。現在、学習院女子大学・和光大学・早稲田大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 大航海時代と日本