内容説明
全国各地の土器試料を蛍光X線分析法により理化学的に分析し、そこから産地推定法の開発にいたった経緯をわかりやすく解説。土器の生産・供給や伝播に関する研究方法と考察の要点を提示し、土器研究に新しい境地を拓く。
目次
土器遺物の考古科学的研究
蛍光X線分析法とはどのような分析法か
土器遺物の考古科学的研究における分析化学
窯跡出土須恵器の分析化学的研究
ビーチサンドの分析化学的研究
花崗岩類の分析化学的研究
須恵器産地推定法
古墳出土須恵器の産地問題の研究
陶邑産須恵器の伝播
埴輪の生産・供給問題の研究
その他の土器の胎土研究の方法
分析化学者からみた土器遺物の考古科学的研究
著者等紹介
三辻利一[ミツジトシカズ]
1935年、福井県敦賀市生まれ。京都大学理学部地質学鉱物学科(鉱物学専攻)卒業、京都大学大学院理学研究科(化学・分析化学専攻)修士課程修了、同博士課程中退。京都大学理学博士。東北大学金属材料研究所助手を経て、奈良教育大学教育学部教授(1976~2001年)、大阪大谷大学文学部教授(2002~2003年)、日本文化財科学会評議員、同会会長(1998~2000年)。現在、奈良教育大学名誉教授、鹿児島国際大学国際文化学科客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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