内容説明
地震発生のメカニズムが同じといわれる元禄大地震と関東大震災や、安政大地震、明治三陸地震など各地の巨大地震と津波被害に関わる史料を駆使し、その被害状況と復旧・復興の歴史を再検証することで、今あらためて地震大国に生きる知恵を問う。
目次
第1章 江戸から大正期の被害地震(地震の概況;推定マグニチュード六・〇以上の被害地震の発生と地域別・時間軸からみた様相;地震による一次・二次的災害とその代表的事例)
第2章 江戸庶民の大地震への関心(鯰絵や瓦版の盛行;災害番付と地震・津波)
第3章 元禄大地震と復旧(震源地と被害状況からみた各地の推定震度;地震発生に伴う地形の変化、絵図からの検証;大津波の発生と多くの犠牲者;家屋崩倒壊、延焼による破壊的被害の小田原;江戸での被害と復旧)
第4章 安政江戸地震と復旧(震源地と被害状況からみた各地の推定震度;江戸での被害状況;幕府の対応、救済と復旧;井戸水の変化と玉川上水道の復旧)
第5章 関東大震災と江戸城跡の被害と復旧(震源地と各地の震度;被害の概況;江戸城跡の被害と復旧;上水道被害)
著者等紹介
野中和夫[ノナカカズオ]
1953年生。1997年日本大学文理学部史学科卒業。1983年日本大学大学院文学研究科日本史専攻博士後期課程満期退学。現在、日本大学講師・拓殖大学講師・千葉経済大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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