目次
第1章 千葉県初の登録博物館の誕生
第2章 博物館の再出発
第3章 キャリアデザインという考え方
第4章 博物館と市民のキャリアデザイン
第5章 利用者の満足度が高い博物館を目指す
第6章 博物館機能の強化をはかる
第7章 市民のキャリアデザイン
第8章 市民のキャリアを支援する学芸員の役割
第9章 博物館を「評価」する
第10章 「政策連携」による成果と展望
第11章 他の公立博物館と経営効率を比較する
著者等紹介
金山喜昭[カナヤマヨシアキ]
1954年東京都生。NPO法人野田文化広場事務局長・理事、法政大学キャリアデザイン学部教授。博士(歴史学)。1984年4月に野田市郷土博物館学芸員、同館館長補佐を経て、2002年4月から法政大学文学部、翌年にキャリアデザイン学部へ。2008年4月から翌年3月まで、ロンドン大学UCL(英国)客員研究員。現在、新潟市の文化施設のあり方アドバイザーなど、各地の文化施設の運営にも協力する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
7
第3章のキャリアデザインという考え方はある意味、モデルであって、現実社会の激変に個人の人生は翻弄されている人が殆どであろう。したがって、モデルは現実的ではなく、あくまでモデルでしかないと思える。一方、まちづくり市民(49頁~)という発想は大変魅力的である。地域貢献目標、具体的活動、学習、他者に開く、連携。博物館は展示と学芸員が解説する場という機能だけでは集客できない。市民が陳腐化した運営に風穴を開け、より多くの市民がコミットしていくための文化が求められるのである。公的なものはとかく魅力を失う。独創の復権。2013/05/01
まじかな?
4
途中食わず嫌いだったかーとか思ってたけどやっぱりつまらなくて集中力が切れてしまった・・・説明自体は簡易なのだが、仮説やアンケートに???となる部分も多かった。試験のためだからしゃあないって感じがどうしても抜け出せなかった。2013/12/22
kaizen@名古屋de朝活読書会
3
ちょっと「キャリアデザイン」という概念に偏っているのが悲しい。 人生設計というだけでいいのではないだろうか。 仕事に限らず,生活においても,博物館にあるものは役に立つ。 何を,何のために集めて,誰に利用してもらうか。 NPOならできるはずだろう。 本当は公営でも出来るのだが,仕事をしない人が妨害しているだけかもしれない。 NPOになっても,同じことが起こらないという保証は示していない。 2012/07/11
ぞだぐぁ
1
野田市に博物館運営を委託されたNPOの人が書いた本。外部団体や市民ボランティアと協力し、市民のみならず運営側のキャリア形成についても言及している。いくつか博物館の名前が挙がっていたけど、回想法で有名?な北名古屋市歴史民俗資料館の名前はなかったな。2012/12/21
くらちゃん
0
野田市郷土博物館がNPOとして始動した時の学芸員の金山先生による著書。郷土の童謡作曲家の山中直治の発掘は有難いことでした。童謡が歌われ続けるように。