内容説明
あらゆる形式の考古学に潜在していながら、これまで取り組まれることのなかった「時間」「文化」「アイデンティティ」というテーマについて、ハイデガーをはじめ多くの思想家の研究と考古学の事例研究を通して精緻に考察。表面的な「解釈」に留まらず、綿密な吟味と事例研究を通じて、先史考古学に新しい地平を拓く。
目次
第1部 現象学的考古学?(デカルト以後:考古学・文化・自然;時間と主体;事物とその時間性;場と時間性)
第2部 三つの歴史(ブリテン新石器時代の系譜;新石器時代後期のブリテン:人格をもつ人工物;時間・場・伝統:マウント・プレザント遺跡)
おわりに―考古学と意味
著者等紹介
下垣仁志[シモガキヒトシ]
1975年、東京都生まれ。2006年、京都大学大学院文学研究科考古学専攻博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(DC・PD)、京都造形大学非常勤講師、甲南女子大学非常勤講師、甲南大学非常勤講師、京都大学人文科学研究所研究機関研究員をへて、現在、立命館大学文学部講師。文学博士(京都大学)
佐藤啓介[サトウケイスケ]
1976年、青森県生まれ。2006年、京都大学大学院文学研究科思想文化学専攻博士後期課程修了。京都大学非常勤講師、関西学院大学非常勤講師他をへて、現在、聖学院大学准教授。文学博士(京都大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZUKI
6
事や物、現象などの一切の主体の見方により以下に思考に囚われていたことに気づく為に必要なカギはなる本であることに間違いないとみて良いと言えます。しかしコレを読み解くには(主体に対する誤解を解く必要とこんなことあり得ないという分別する意識を持たない事)自分達が生きてるなかで好き嫌い、得意不得意、そして持病やトラウマとなること等確かに自分の行為によって起こることもあるが、果たしてそれが全てとはいえないだろう。その違和感に気づいたきっかけは輪廻に関する情報や動画を見て何故知り得ない事を知ってるか? 続く2016/07/14
たった
0
訳者書評に書いてあったことが全てだと思う。存在論的転回のひとつとして捉えることはできる。 2024/06/02
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