内容説明
橋牟礼川遺跡、指宿市内に所在する縄文~古代の集落遺跡で、大正時代、重層的に堆積する火山灰により縄文土器が弥生土器より古いことを初めて証明した。近年の調査では史料に残る開聞岳の噴火(874年)の火山灰層を確定し、往時の生活や災害の様相を克明に伝える遺跡として注目される。
目次
1 橋牟礼川遺跡の発見
2 濱田耕作らの調査―東洋のポンペイあるいはサントリン
3 薩摩富士開聞岳の履歴
4 橋牟礼川遺跡の語る縄文・弥生時代
5 隼人の祖先たち―古墳時代の暮らし
6 隼人登場以後の世界
9 橋牟礼川遺跡の現在と未来