内容説明
中世東国の史料群として希有の分量を有する香取文書を、書誌学的・史料史的な方法で調査分析。膨大な文書群を整理・復原することによって、東国社会の歴史的特質を浮き彫りにする。
目次
1 香取文書の書誌学(色川三中と香取文書―中井信彦による三中研究;香取文書調査の概要と色川本「香取文書纂」;社家文書としての香取文書)
2 香取文書と東国社会(大禰宜家文書のなかの重書案;海夫注文の史料的性格;建武徳政令と田所家文書;香取社領の検注帳)
3 香取文書の周辺(香取大宮司職と「女の系図」;権検非違使家本「香取神宮神幸祭絵巻」と造営注文;中世枡と色川三中旧蔵「香取諸家所蔵古升図」)
付 香取本「大江山絵詞(酒顛童子絵巻)」の伝来について
結 香取文書の歴史―大宮司家・大禰宜家文書の伝来から
著者等紹介
鈴木哲雄[スズキテツオ]
1956年千葉県に生まれる。1981年東京学芸大学大学院修士課程修了。現在、北海道教育大学教育学部准教授・博士(史学、中央大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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