出版社内容情報
捏造事件の後壊滅状態となった日本の前期・中期旧石器研究。筆者は事件前後の自身の記述を掘り起こし、新たな研究の可能性を掘り出す。
内容説明
捏造の発覚後、日本の前・中期旧石器はいわゆるグレーゾーンも含めて、触らぬ神に祟りなしとばかりに封印された。だが、狂気のごとく古いものは論外としても、前・中期旧石器が日本になかったわけではない。著者はその復権を世に問う。
目次
1 2000年11月5日以前(1984年の「西アジア先史考古学上の過渡期の問題―1.前期旧石器時代から中期旧石器時代へ」(『考古学雑誌』第70巻第2号)からの抜粋。
1986年の「1985年の歴史学界、考古一」(『史学雑誌』95編5号)からの抜粋。
1988年の「斜軸尖頭器石器群からナイフ形石器群への移行―前・中期/後期旧石器時代過渡期の研究―」(『先史考古学研究』第1号)からの抜粋。
1990年の「1989年の歴史学界、考古一」(『史学雑誌』99編5号)からの抜粋。 ほか)
2 2000年11月5日以降(2001年の「『前期旧石器捏造問題』に関する私見」(『異貌』拾九)の前3ページ分。
2001年の「現代考古学のパラダイム転換」(『東海史学』第35号)からの抜粋。
2007年の「旧石器時代の祭祀―狩猟者の儀礼、思考、想像力―」(『まつりの考古学』学生社)からの削除部分。
2001年の「ねつ造が意味するもの」(立花隆『「旧石器発掘ねつ造」事件を追う』朝日新聞社)の発言部分。 ほか)
著者等紹介
安斎正人[アンザイマサヒト]
1945年中国(東北地方・海城)に生まれる。1970年東京大学文学部考古学科卒業。1975年東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。東京大学大学院人文社会系研究科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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