内容説明
伊勢斎宮跡は三重県伊勢平野南部の明野原台地上に位置し、1979年、約137.2haに及ぶ範囲が国史跡に指定された。斎宮とは、天皇に代わって伊勢神宮に仕えるために都から派遣された、未婚の皇族女性の中から選ばれる斎王の宮殿のこと。1989年には全国で初めて史跡範囲内に博物館を建てるなど、現在も史跡の有効活用を模索しつつ整備が進められている。「地域の個性をあらわすシンボル」「未来を見通す望遠鏡」である遺跡の過去・現在・未来を、最新の発掘データをふまえ、1冊に凝縮する。
目次
1 斎宮とは―文献から見た斎宮
2 位置と環境
3 斎宮における調査の歩み
4 斎宮成立の背景について―発掘調査から判明した斎宮(1)
5 斎宮の成立―発掘調査から判明した斎宮(2)
6 発展する斎宮と方格地割の成立―発掘調査から判明した斎宮(3)
7 遺物から見た斎宮―発掘調査から判明した斎宮(4)
8 斎宮の活用
著者等紹介
泉雄二[イズミユウジ]
1955年、鳥取県生まれ。奈良大学文学部史学科考古学専攻卒業。現在、三重県埋蔵文化財センター主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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