内容説明
従来の縄文土偶研究に通底する編年主義からの脱却をはかり、民族考古学の可能性を追求しつつ、新たな視点から土偶に込められた縄文人の精神世界の解明に挑んだ、著者入魂の遺作。
目次
第1章 縄文土偶即神像
第2章 縄文土偶即産の女神像
第3章 縄文土偶神即家神の可能性
第4章 旧石器時代における母性女神像信仰と縄文土偶の起源
第5章 母性女神像信仰の系譜―縄文土偶の位置
第6章 縄文土偶即産神ないし家神―出土状態の検証
第7章 北方ユーラシアにおける女人(女神)像の系譜と縄文土偶の位置―要約と結語
著者等紹介
渡辺仁[ワタナベヒトシ]
1919年三重県生まれ(1998年5月没)。東京帝国大学理学部人類学科卒業。理学博士
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