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内容説明
本書は、福祉国家体制に代わる新たな経済社会の枠組みを明らかにすることに答えるための第一歩として書かれたものである。著者は、あるべき価値や規範に立ち返り、いかにして新たな経済社会の枠組みを作り上げていくべきかを根本的に問い直す必要から、経済倫理学の研究へと歩を進め、新たな経済社会が進むべき方向性を見つけ出す。
目次
はしがき
序章 福祉国家体制の危機と経済倫理学の再興
第1章 ドイツ語圏における経済倫理学概観
1.はじめに
2.経済倫理学の先駆的研究
3.経済倫理学の新たな波
4.経済倫理学の分類
5.結びにかえて
第2章 社会的市場経済の構想
1.はじめに
2.競争秩序と国家の役割
3.社会的市場経済の政策構想
4.結びにかえて
第3章 K. ホーマンの「モラルの経済学的理論」の構想
1.はじめに
2.秩序倫理としての経済倫理の構想
3.社会的市場経済の新たな構想
4.結びにかえて
付論 J. ヴィーラントの「ガバナンス倫理学」の構想
1.はじめに
2.モダンと組織社会
3.「ガバナンス倫理学」の構想
4.結びにかえて
第4章 P. ウルリッヒの統合的経済倫理学の構想
1.はじめに
2.モダンとコミュニケーション的理性
3.共和主義的自由主義の構想
4.結びにかえて
第5章 W. ケアスティングの最小社会国家の構想
1.はじめに
2.最小社会国家の根拠づけ
3.最小社会国家における国家の役割
4.結びにかえて
第6章 P. コスロフスキーの倫理経済学の構想
1.はじめに
2.近代からポストモダンへ
3.倫理経済学の構想
4.ポストモダンの社会
5.結びにかえて
第7章 カトリック社会論の基本的特徴
1.はじめに
2.人間の本性と社会原則
3.経済の目的と経済秩序構想
4.カトリック社会論とオルド自由主義
5.結びにかえて
第8章 E. ナスの「目的倫理学としての経済倫理学」の構想
1.はじめに
2.目的倫理学としての経済倫理学の構想
3.人間にふさわしい社会国家の構想
4.結びにかえて
第9章 A. リッヒの福音主義経済倫理学の構想
1.はじめに
2.福音主義経済倫理学の基本枠組み
3.社会的市場経済の構想の発展
4.結びにかえて
終章 新たな経済秩序構想を求めて
参考文献
索引