内容説明
参勤交代による出費など、大名の財政は藩の大小を問わずきびしいものであった。本書では、信濃国高遠藩の事例を取り上げ、いかに財政難に対処したのかを検証し、大名の経済事情にせまる。
目次
序章 藩政の展望
第1章 鳥居氏の財政
第2章 内藤氏の財政構造
第3章 享保~安永期の財政政策
第4章 文化・文政初期の財政政策
第5章 文政九年の財政改革
第6章 天保の財政改革
第7章 幕末期の財政政策
著者等紹介
長谷川正次[ハセガワマサツグ]
1934年東京都世田谷区に生まれる。1960年国学院大学文学部史学科卒業。国学院大学講師、戸板女子高校教諭を経て、現在、中野区・渋谷区シルバースクール講師。主要著書に『高遠藩総合年表』長野市静山社、1955年。『高遠藩の基礎的研究』国書刊行会、1960年。『江戸町方書上』浅草編・下谷編(共編)新人物往来社、1987~88年。『江戸町方書上』芝・麻布・赤坂各編(監修)みなと図書館、1993~96年。『高遠藩物語』高遠町しんこう社、1997年。『信州中馬の歴史』高遠町しんこう社、1999年。『伊那・高遠戦国史』伊那市編集工房森樹、2000年。その他、多数
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