内容説明
東アジア旧石器時代史の構築をめざす!中国北部地域出土の石器をつぶさに観察し、技術論的な観点から考察を加えて旧石器編年を提示し、その文化の変遷と特徴を明らかにする。さらに周辺地域への伝播や各地域の旧石器文化の特徴にも言及し、東アジア旧石器研究の現状に風穴をあける。
目次
第1章 中国における旧石器研究の進展
第2章 中国北部の環境変遷と人類進化
第3章 中国北部の旧石器遺跡とその変遷
第4章 旧石器時代の技術変遷と時期区分
第5章 中国北部における旧石器文化の発生と地域性の芽生え
第6章 第2期の旧石器文化
第7章 中国の中期旧石器文化―第3期の旧石器文化
第8章 第4期の旧石器文化―石刃技術の発生と定着
第9章 第5期の旧石器文化―中国北部地域の細石刃文化
著者等紹介
加藤真二[カトウシンジ]
1963年東京都江戸川区生まれ。1986年筑波大学第1学群人文学類考古学・先史学主専攻卒業。1993年筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科中退。奈良国立文化財研究所研究員・同主任研究官を経て、現在文化庁文化財保護部記念物課文化財調査官。著作論文「中国華南の後期旧石器」『季刊考古学』29、雄山閣、1989年。「石器製作技術から見た華北前期・中期旧石器文化の変遷」『筑波大学先史学・考古学研究』1、筑波大学歴史・人類学系、1989年。「中国細石刃文化の展開とその背景」『筑波大学先史学・考古学研究』3、筑波大学歴史・人類学系、1992年。「峙峪石器文化の時代」『文化財論叢』II、同朋社出版、1995年。「東アジアの石刃技術成立期に関する予察」『第四紀研究』36‐3、日本第四紀学会、1997年。「中国北部の中期旧石器と人類」『北方ユーラシアの中期旧石器を考える』佐川正敏編、1999年など
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