内容説明
「方形周溝墓」は30余年の研究史とともに今や弥生の墓制として自明のものであるかにみえる。しかし著者は「“周溝墓”という“墓制”はわれわれが創造したもので…弥生時代・古墳時代に“方形周溝墓”があったわけではなく、単なる墓でしか」なかったといい、これら一連の墓群の存在がいったいどのような社会的意味をもっていたのかをあらためて探ろうとする。
目次
第1部 方形周溝墓の条件(疑義の提起;良好な方形周溝墓の様相;方形周溝墓認定の目安;方形周溝墓と「周溝を有する建物跡」;条件の決定不能)
第2部 方形周溝墓の再発見(再発見への視座;方形周溝墓の「型式」試論;方形周溝墓の「区画」;おわりに―方形周溝墓研究の可能性)
著者等紹介
福田聖[フクダキヨシ]
1964年福岡県に生まれる。1988年早稲田大学第2文学部東洋文化専修卒業。現在埼玉県埋蔵文化財調査事業団主任調査員
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