内容説明
近代になって、封建制度の束縛から放たれ、自立して生きようとする新しい女が生まれた。福田英子、与謝野晶子、荻野吟子たち。だが、彼女らはあくまでも例外であり、その生きざまは平らかではなかった。やがて大正から昭和へと、少しずつ社会における女性の姿は変貌をとげていく…。本書は新しい生き方を求めた近代の女の姿を、現代的視点のもとに、生々しく描き出す。
目次
序章 婦人解放運動の系譜
第1章 自由民権運動と福田英子
第2章 マリア・ルーズ号事件と娼妓の行方
第3章 自我の解放と与謝野晶子
第4章 職場に進出した女たち
第5章 社会事業に貢献した女たち
第6章 専業主婦としての自立と清水紫琴
第7章 文化サロンのヒロイン・相馬黒光