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目次
第1章 都市計画(孤高の土木技術者―直木倫太郎;東京を描いた都市計画家―山田博愛 ほか)
第2章 水道(古城の橋―中島鋭治;水到りて渠を成す―小野基樹 ほか)
第3章 鉄道(ガード下から―岡田竹五郎;鉄道院の紋章―阿部美樹志 ほか)
第4章 橋(瀬田唐橋―花房周太郎;兄弟―太田圓三 ほか)
著者等紹介
紅林章央[クレバヤシアキオ]
(公財)東京都道路整備保全公社橋梁担当課長。元東京都建設局橋梁構造専門課長。八王子市出身。昭和60年入都、奥多摩大橋、多摩大橋をはじめ、多くの橋や新交通「ゆりかもめ」、中央環状品川線などの建設に携わる。『橋を透して見た風景』(都政新報社刊)で平成29年度土木学会出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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trazom
99
都市計画、水道、鉄道、橋梁の四章に分けて29人の土木エンジニアが紹介されている。関東大震災の復興や戦災復興の中で活躍した技術者たちである。名前を知っていたのは、直木倫太郎、石川栄耀、花房周太郎、太田圓三、田中豊、田島二郎の6人だけ。後世に名前は残らずとも、構造物を通じて都市を支えようとしたヒーローたちの物語である。関東大震災で被災した橋梁は400(すべて焼損)。美観と技術の両立を求めて設計した人たちの奮闘が、現代の隅田川橋梁群の多彩な美しさに繋がっている。先輩たちへの尊敬に溢れた著者の筆致はとても温かい。2021/11/15
yyrn
19
明治大正期の国や県の土木技術者たちは、欧米に著しく劣る港湾や橋、鉄道、上下水道などのインフラを何としても早急に整備し、列強国と肩を並べて支配はさせないぞ!という強い気概を持ち(登場人物の多くは欧米に視察や留学をして国力の差を肌で感じたハズ)自ら設計図を描き、構造計算もして最良のモノを造ろうと人生を賭してきたことが分かるし、関東大震災や戦後復興にあたった昭和の技術者たちも同様だったようだ。平成バブル期にはレインボーブリッジなどで橋梁デザイナーが活躍する時代も到来したが、かれらは憧れのHEROというよりも⇒2021/12/18
スプリント
7
関東大震災後の東京復興のキーマンとして後藤新平の名前があちこちにでてきます。2021/12/12
Go Extreme
3
都市計画: 孤高の土木技術者 東京を描いた都市計画家 坂の上の虹 建設省を作った男 夢を与えた都市計画家 水道: 古城の橋 水到りて渠を成す 橋も水道も極めた技術者 鉄道: ガード下から 鉄道院の紋章 もう一つの『火垂るの墓』 橋: 瀬田唐橋 兄弟 一冊の工事アルバム 三人の米国人 土木界のペテロ 橋の革命児 五反田の跨線橋 樺島正義の最後の愛弟子 東京市橋梁課の絶対エース 隅田川のDNA 勝鬨橋を上げた男 戦争で生まれた橋 師匠と弟子 歩道橋の夕陽 晴海橋梁から見える風景 ミリからキロまでのデザイナー2021/10/22
shiroe_42
2
東京という都市をつくってきた土木技術者たちを描く。人という観点から都市がどのように設計されてきたかを見ることのできる本。身近に感じられる場所を見直すことができ興味深い。2022/03/09
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