内容説明
ロシア史上における「タタールのくびき」は、モンゴル人によるルーシ征服の歴史であり、ロシア人にとっては負の記憶であった。本書は、年代記を読み込むことで、ゾロターヤ・オルダー(黄金の幕営)の真実に迫り、従来の偏見やゆがんだ歴史叙述を超えて、モンゴル人がもたらしたロシア史への影響を明らかにする。ロシア人とモンゴル人との関係に、新たな解釈の光を当てる画期的研究、ついに邦訳。
目次
第1章 中世の民族・宗教的境界地帯
第2章 キーエフ・ルーシと大草原
第3章 モンゴル帝国とゾロターヤ・オルダー
第4章 モンゴル人のルーシ統治
第5章 ルーシの政治におけるモンゴル人の役割
第6章 モンゴル人支配についてのルーシ人の「理論」
第7章 経済的ならびに人口誌的諸結果
第8章 モンゴル人とモスクワ大公国の専制統治
第9章 モンゴル人とルーシ社会
第10章 文化的活動
第11章 結論
著者等紹介
中村正己[ナカムラマサミ]
1937生。2001年一橋大学社会学部卒、2004年同大学院社会学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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