内容説明
はたして本当に効いているのか。心理療法への苦情は何に原因するのか。カウンセラーの必要性が大きい今日、その歴史と新しい方向性を探る。
目次
第1章 歴史と社会的機能
第2章 文化と心理治療
第3章 さまざまな意匠
第4章 有効性の検討
第5章 心理治療の構造
第6章 未来の心理治療へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨミナガラ
7
“①心理療法は確かに有効〔…〕行動科学の基準〔…〕臨床的な意義からみても、充分〔…〕②しかし、心理療法相互に、有効性において優劣は認められない”“治療技法が治療結果の分散のわずかに一〇~一二%を説明するにすぎないのに比べ、治療結果の約三分の一は治療者に依存し、残りは患者要因に関係すると見積られている(バージンとランバート、一九七八)。つまり技法、患者、治療者の相対比は一対六対三〔…〕鍵を握るのは患者要因”(治療成功の最低基準→)“期待(動機づけ)・努力(有形無形ひっくるめた投資)・成果(やりがい)”2014/08/09