内容説明
数々の伝説に彩られた弘法大師空海の生涯。親王院本『高野大師行状図画』を中心とする絵伝を読み解きながら、歴史的真実と、伝承が語る豊潤な宗教的世界に迫る。
目次
第１章 ご誕生と若き日の修行
第２章 入唐求法
第３章 大師の書とその霊異
第４章 高野山の開創
第５章 入定信仰
第６章 大師伝説と絵伝の成立
著者等紹介
武内孝善［タケウチコウゼン］
１９４９年、愛媛県に生れる。１９７７年、高野山大学大学院博士後期課程単位取得退学。この年より２年間、東京大学史料編纂所に内地留学。１９７９年から高野山大学文学部助手・講師・助教授を歴任し、現在同教授。博士（密教学）。文化庁文化審議会専門委員（文化財分科会）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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moonanddai
8
なぜか「読み人おらず」W。弘法大師には様々な伝承・伝説があります。五筆和尚だの虚空書字、行基の弟子の元妻のおばあさんに鉄鉢で供養される天地合字などなど、などなど。やはり最大のものは、入定留身でしょうか。これなどは伝承というより信仰と言っていいようです。どうやらこの入定信仰は、（諸文献によると）大師が「閉眼」されてから1世紀後の10世紀中ごろから11世紀初頭にかけて確立していったもののようです。やはり大師への思い入れといったものは、相当強かったのですね。2021/09/06
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