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内容説明
名作文学に登場する鉄道描写を切り口に、東京とその近郊の鉄道路線の形成過程をたどる。関東大震災(一九二三年)を境に急激な発展をとげた大都市「東京」とその周辺。その重要なインフラとなった鉄道路線はどのように作られてきたのか。「歴史派・鉄ちゃん」が贈る読み応えある一冊。
目次
1 『雪国』(川端康成)―『雪国』の汽車は蒸気機関車だったか?
2 『武蔵野』(国木田独歩)―田舎を行く中央線
3 『みみずのたはごと』(徳富蘆花)―新宿と城西
4 『田園の憂鬱』(佐藤春夫)―田園になった田舎
5 『武蔵野夫人』(大岡昇平)―田園になれなかった田舎
6 『浮沈』(永井荷風)―武蔵野の東・浅草
7 『城ケ島の雨』(北原白秋)―三浦半島と下総を結ぶ
8 『地下鉄に乗って』(浅田次郎)―東京モダニズム
著者等紹介
酒井明司[サカイサトシ]
1973年一橋大学法学部卒。1973年三菱商事(株)入社。現在、同社業務部勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴァン
5
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。・・・川端康成の『雪国』では叙情的なイントロで読者を世界へ誘う。汽車は煙を吐く蒸気機関車とイメージしてしまうのだが、1931年に開通した上越線はトンネルが多いため、電化された軌条を電気機関車が客車を牽引していた、と本書は書く。鉄道と文学にまつわるエピソードを読みやすくまとめた本である。2017/11/30
ぽな
0
気になってた「汽車」が解決!コンテクストとして実状と照らすことって大切なプロセスかと。2013/07/06
雨巫女
0
鉄道や戦前の東京が、キーワードの文学の話。原作をあまり読んでいない。情景が浮かばない。2010/03/26
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