内容説明
ユーラシアの大地を故郷とする格闘技、サンボ。その成り立ちから技術論、時代を代表するサンビスト達まで、サンボの基礎知識を収録。
目次
第1章 サンボ文化論(サンボとは;サンボの歴史と文化)
第2章 サンボ技術論(サンボのルール;柔道、レスリング、相撲との比較)
第3章 日本との関わり(秘話)(「護身術」としての発展、柔術の影響;「柔道」の視点から理解された「サンボ」―日本柔道との邂逅;サンボを初体験した日本レスリング)
第4章 「サンビスト」列伝(歴代サンビスト・ベスト10;特別座談会;寄稿 日本のサンボとビクトル古賀について)
著者等紹介
古賀徹[コガトオル]
1993年、日本大学大学院教育学専攻博士後期課程満期退学。日本学術振興会特別研究員、日本大学文理学部(教育学科)助手を経て現在は大学非常勤講師(日大、立教大、中央大、桜美林大、大東文化大)。専門は比較教育学・教育史学。日本サンボ連盟理事。NPOディフェンスプラン・サンボ振興会理事。サンボアカデミー横浜・代表。サンボ世界選手権4位。レスリング国体3位、インカレ4位など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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晴天
1
なんとなく伝統的な格技だと思っていたサンボが、諸説あるがсамооборона без оружия(武器なしの自衛)の略語であり、様々な格技のエッセンスを取り入れつつ20世紀に確立した、非常に新しい格技だということ自体まったく知らず、驚いた。そうした認識の人間がなんとなくサンボのことに触れるには手頃であり、また、さらに調べようとする際の糸口になると思った。2022/04/13
メガネねこ
1
★★★☆☆日本におけるサンボ第一人者によるサンボの成り立ち・歴史について纏められた本。マニアックすぎるが、コンパクトによくまとまっている。2021/05/13
samandabadra
1
ソビエト時代に成立したロシアの格闘技。柔術を始め、ユーラシアのさまざまな格闘技の要素を取り入れて成立したもののようだ。終わりのほうで、モンゴル相撲の横綱バットエルデネ(バットエルデン)もこのサンボの国際大会で優勝した人と紹介されていてびっくり2014/05/12
宵子
0
ロシアの国技?であるサンボという格闘技について書かれたもの。柔道に似てるが、関節技が多い。 成立したのは意外と新しく、中央アジア~カフカスの格闘技をいろいろとベースにして作られたものらしい。 そのせいか、有名なサンボ選手はカフカス出身が多い。2013/11/17