ユーラシア選書
ルボーク―ロシアの民衆版画

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784885956188
  • NDC分類 732.38
  • Cコード C0322

目次

1 ルボーク(民衆版画)のあゆみ(ルボークというターム・技法・サイズ・テーマ;その誕生;木版の黄金期;銅版と手描きルボーク;版画は売れる ほか)
2 ルボークの森の中へ(「ヒゲは切ること」―ファッションの近代;「あっちへ行ってよ」―女性「立国」ロシア;「道化師参上」―笑いは豚に乗って;「魔女が戦う先」―ヤガー婆さんの内輪もめ;「妻を打ち懲らしめる」―夫婦のあかし ほか)

著者等紹介

坂内徳明[バンナイトクアキ]
1949年生まれ、東京出身。東京外国語大学ロシヤ科卒業、早稲田大学大学院修士課程、一橋大学大学院博士課程修了、社会学博士。一橋大学大学院教授。専門はロシア民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りぃ

3
ルボークと言われてピンと来る人はなかなかいないと思うけれども、ロシアの大帝ピョートルがひげ税を課したというくだりで、それと関連した風刺画が世界史の資料集に載っていたかもしれない。あれもルボークである。ルボークは「民衆」と、絵入り雑誌は「大衆」と結びつくイメージがあるけれど、そのあたりの微妙な違いがまだはっきりと自分には分からない。2020/07/11

メカメカ

1
何故か好きなロシア絡みで読んでみた。 ルボークとは19世紀頃に流行した民衆版画のことで、当時は読み物であり、ニュース媒体でもあったようです。そういった成り立ちから美術としての評価は近年になるまでなされていなかったとのこと。 個人的にはロシアに関する本を見るとよく出てくるこの絵が好きなのだと思っている。上手ではないが、活気のある感じは、正に民衆の活気そのものなのかも。 内容的には学術書に近い書き方なので、興味が無いとつまらないかも2017/11/30

kagonosuke

1
帝政時代のロシアは識字率が低いと言われているが、大衆向けのメディアとして民衆の間で文字入り版画が人気、かつ情報伝達に重要な役割を果たしていたことが分かり、当時の人々の生活が予想以上に彩りに富んで賑やかであることが分かって収穫だった。大胆な構図、色付けもいい加減だったり。でもその素朴さが妙にロシアっぽい。フランスかぶれの貴族たちとは違う、ロシアの昔ながらの民衆の風俗を知る面でも参考になった。面白かった。特に後半の様々なルボーク紹介が。2012/09/13

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