内容説明
世界史の視点から日露戦争をわかりやすく解説。客観的理解に必要な「問い」を設定したQ&A方式で入門者にも配慮。日本近代にとって日露戦争は「坂の途上」であったという刺激的な史観も披露。
目次
はじめに―『坂の上の雲』・『新しい歴史教科書』・現代歴史学
一九世紀末の東アジアは世界でどんな地位にあったか?
日本とロシアは朝鮮での覇権をどう争ったか?
日本とロシアは中国での覇権をどう争ったか?
日露戦争への道はどのように始まったか?
開戦前の日本とロシアの国内はどんな状態だったか?
日本を「開戦」に踏み切らせたのは「国民世論」だったか?
戦闘はいつ始まり、どんな戦争になったか?
日本とロシアは戦費をどう確保したか?
戦時下の日本とロシアの民衆はどんな状態だったか?〔ほか〕
著者等紹介
井口和起[イグチカズキ]
1940年生まれ。学歴、京都大学文学部史学科(国史学専攻)卒業、京都大学大学院文学研究科博士課程(国史学専攻)中途退学。京都大学博士(文学)。職歴、京都大学人文科学研究所助手、大阪外国語大学朝鮮語科講師・助教授、京都府立大学文学部助教授・教授を経て同大学学長(2004年8月退職)。現職、京都府立大学名誉教授、第19期日本学術会議会員。東アジア近代史学会副会長。専攻、日本近現代政治史(近代日本の対外政策、植民政策、戦争史。とくに日清・日露戦争史・韓国「併合」・朝鮮植民地支配など)
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