内容説明
民衆に支えられた詩人として「独立」をめざしたプーシキン。その作品発表の経緯から彼のリアリズムの深層に迫る。
目次
1 プーシキンとわたしたち
2 出版と詩人の自立
3 詩人への道、予言者への道
4 詩『詩人と群衆』―対話詩の機能
著者等紹介
藻利佳彦[モウリヨシヒコ]
東京ロシア語学院講師
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感想・レビュー
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ぽんくまそ
5
          
            プーシキンに縁がないウラジオストックにプーシキン博物館があった。向こうのおばちゃんがプーシキンの詩を嬉々として読み上げた。なぜそれほどロシア人はプーシキンを好きなのか。岩波文庫の詩集と小説を一つ読んでまだわからない。著者が詩人的にわたしは何者?と序文を書き出して第1章にもつれ込み、第2章で詩で金を稼ぐことに執着する没落貴族の若者が描かれ、第3章で詩人が預言者に己をなぞらえてどうしようとしたのかの考察となる。4章では俗な出版界での派閥争いが。逆境で初のプロ詩人として生きるしかないプーシキンを知った。若い!2019/09/04
          
        けいちか
0
          
            タイトルだけで選んで読んでみたが、前半は面白かったものの、後半はかなり偏った内容で、プーシキンのことを余り知らない人には難しすぎたかもしれない。私自身もプーシキンのことをそこまで知らなかったので、ちょっと興ざめ だった。後半はいくつかの詩の内容を学術的に解釈して、それについて述べるという、どちらかというと論文のような内容 。タイトルが詩の解釈とかになっていれば最初から分かっていたのに、「誘い」という割には誘っていないないようだった。2008/09/15
          
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            - 和書
 
 - 父へのラブレター
 


              
              

