内容説明
かつて映画大国だったソ連は、そのシステムが崩壊したからといって、有能な人材やノウハウまで失ってしまったわけではありません。このブックレットで取り上げるのは、ここ十年ほどの間に製作もしくは公開された、現在のロシアがよくわかる映画です。日本での公開が予定されている新作も紹介しました。
目次
はじめに―ロシアの映画をめぐる状況
1 「こねこ」がスクリーンに登場するまで
2 映画にみるソ連解体
3 歴史と伝統の継承
4 中央アジアの映画のパワー
著者等紹介
杉浦かおり[スギウラカオリ]
ジャーナリスト。映画専門ではなく、年間鑑賞作品も200本ほどだが、職業上の必要がある場合を除いて映画をビデオで見ることはしない頑固な銀幕派。1999年度NHKテキスト「テレビロシア語会話」に映画エッセイを連載。アレクサンドル・ソクーロフ監督へのインタビューなど、ロシアと旧ソ連の映画を紹介する仕事を続けている。近刊の『ロシアでいま、映画はどうなっているのか?』(発行パンドラ、発売現代書館)にも寄稿
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