出版社内容情報
セッパラ家は大家族．子どもたちは今年こそとびきり楽しいクリスマスを祝おうと準備を始めましたが，そこへ思いがけない知らせが……喜びも悲しみも全員で分けあって，つましく暮す一家の愛を描きます．
内容説明
セッパラ家の１１人の子どもたちは楽しいクリスマスを祝おうと準備を始めましたが、そこへ思わぬ知らせが…。喜びも悲しみもみんな分けあって暮らす一家の家族愛を描く。小学３、４年以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
55
素朴な温かさ。アメリカの小さな村に住む大家族のクリスマスの物語。フィンランド移民の家族なので、北欧のクリスマスの風習も混ざっているのがいいですね。プレゼントも本当に素朴な手作りのもの。でもみんな凄く嬉しそう。読んでいるこちらもわくわく、嬉しくなります。私達が忘れてしまった愛情に溢れた世界。現代と比べてどちらが豊かで幸せか、考えてしまいます。2021/12/05
chiaki
32
寝る前に少しずつ長女に読み聞かせ。兄マッティの無事の帰りを、長女とともに祈っていました！きっとこうして家族と喜びや幸せを分かち合えることこそが、とびきりすてきなクリスマスって言えるんだよね♡長女にもそんなことが伝わってるといいなー。マッティの代わりに真心のこもったプレゼントをせっせと考え、支度したエルッキに涙。そして、わくわくさせられました。モノクロで描かれたクーニーの挿絵も素晴らしいです。2021/12/15
小夜風
25
【図書館】先に読んだ絵本｢ピーターのとおいみち｣のリー･キングマンさんの本を。こちらも挿し絵はバーバラ･クーニーさんです。10人も兄弟がいるエルッキ･セッパラはクリスマスがとっても楽しみ。ところが長兄マッティが乗った船が行方不明になり、家の中は重苦しい雰囲気に…。エルッキはマッティがいたら用意してくれたであろう子どもたちのおもちゃを、みんなに内緒で用意し始めます。10歳のエルッキが幼い弟妹だけでなく、家族みんなのプレゼントを考えてくれるのが本当に素敵でした。とびきり素敵なクリスマスになって本当に良かった♪2015/02/25
ふじ
20
アメリカの、北欧移民大家族のクリスマス。冒頭、船で出稼ぎに出ている長男が行方不明に、という展開に危うく母目線で物語を読み進めそうになるが、「いつもお兄ちゃんがくれてたプレゼントがないなんて！」と子どもらしく残念がる少年が主人公なので、子ども心を取り戻しながら読了。大家族だからこそ、年長者がしっかりしなきゃという優しさや、無いなりにゼロから何かを生み出そうという創造力が育まれる姿に、現代では忘れかけている豊かさを感じた。2022/01/27
花林糖
20
マサチューセッツ州のイプスウィッチに住む、フィンランド系大家族の素敵なクリスマスのお話。バーバラ・クーニーのモノクロでレトロな挿絵が物語ととても合っていて良かった。フィンランド好き・クーニー好きには嬉しい一冊でした。2015/12/25
