内容説明
平安朝初期にいかなる経疏が新渡せられ、その新渡の功を入唐八家中の誰に求め、更にその新渡の統疏を内容より見て、いかなる教学的意義といかなる系統によっていたかを見ると共に、八家中誰の新将来経疏がいかに平安朝仏教に影響したかを入唐八家将来目録を中心に考えて、その最も広範囲の影響を与えたのは誰であったかを探る。
目次
第1編 平安朝初期新渡の経疏とその教学的意義(最澄将来の経疏について;空海将来の経疏について;常暁将来の経疏について;円行将来の経疏について ほか)
第2編 平安朝初期新渡の経疏と当時の仏教(奈良朝仏教の発達過程;天台真言両宗の発展)