内容説明
作家藤沢桓夫・典子夫妻との交友録。妻としての初めてのエッセイ集。
目次
黒岩秀子
長沖和子
南坊城のぶ子
稲葉セツヨ
三浦孝子〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つばな
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藤沢桓夫の妻典子氏による各界の妻たちへのインタビュー。夫と家族の考え方によってグラデーションはあるが、この時代の女性って完全に愛情を搾取されている、テイのいい奴隷だなと思った。しかもその苦しみを語らないのが美徳とされているので秘されてしまう。田辺聖子の項で「聖子さんご自身奥さんがほしいくらい」と書かれているのが当時の妻というものへの考え方が如実に出ている。「波屋」の芝本昌子さんなんかはかなり自己実現できている感じがあるが、相手が書籍業と聞いて結婚即決したというから、やりたい仕事先に結婚したみたいな感じある2020/06/07