内容説明
現在、サハリン(旧樺太)には、戦後の引き揚げ枠から外され残留生活を余儀なくされた3万5000人もの韓国・朝鮮人が住む。永住帰国の実現、補償問題などこれまで放置してきた日本政府の責任を問う。
感想・レビュー
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itokake
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【読書で世界一周】戦後、サハリンに残留した韓国人、朝鮮人たちの写真記録。ある人は日本支配下の韓国で、朝ご飯を食べている途中に無理やり役人に連行され、サハリンに来た。自分から出稼ぎに来た人もいる。連行された夫を追ってきた妻子も。今もサハリンではロシア人に次いで2番目に多く、約5%の2万5000人ほど。キムチを買いに来るのはロシア人、中等学校で朝鮮語を学ぶのは多くがロシア人、3世になると朝鮮語で自分の名前が書けないという。韓国で夫を待つ妻たちも1990年時点ですでにハルモニ(おばあちゃん)と呼ばれる年齢に…。2025/02/06