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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
116
エンタメ小説の読者はサスペンスとカタルシスを求めるが、シムノンは反対方向に傾斜する。主題となる事件は政治的社会的なものではなく、追い詰められ暴走した末に生じる。追う者も追われる者も底辺をさまよい、大切なものを失うなど救いのない結末を迎える。しかも登場人物の過去や危険な状況に陥った理由などストーリー展開の重要部分を説明せず、読むうちに少しずつ理解させていく日本のエンタメとは真逆の手法だ。本書では特に強いため読みにくさも感じるが、人の弱い心を通じて描かれる光景が明快でわかりやすいはずがないとの作家の信念故か。2025/11/24
bapaksejahtera
12
シムノンのロマンデュール(硬い小説)で新刊。有難い出版事業だが分量の割に高価な本だ。ロマンデュールは、男女の愛情など重苦しいテーマが多いのだが、本作は打って変わって政治サスペンス。主人公シャヴは脱走兵であり、空想的乍らアナーキズムに傾倒し、親族にも疎まれる。フランスを追われ妻子とベルギーに住む。そこへ昔の仲間が現れ、外国の男が第4インターの指令を持ってフランスで爆弾テロを計画していると告げる。シャヴは昔弟分として遇した若者が巻き込まれていると思い、パリ周辺に戻る。描写にはシムノンの風合いが強く、懐かしい。2025/12/26
ヨッシー
3
新刊38冊目 評価★★★☆☆2025/11/09
きのこ
1
冒頭の取っ付きにくさをクリアしたら、その後のラストまで駆け抜ける感じ、面白かった。登場人物の心理描写、風景の描写、100年も前のフランスの話なのに、その場面を見てるみたい。翻訳も良いのだろうな。 メグレ警部の作者とは知らず、タイトルからも、もっと違う内容を想像していたので、いい意味で期待を裏切られた。2026/01/04
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