ババウ

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  • サイズ 46判/ページ数 217p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784885881091
  • NDC分類 973
  • Cコード C0097

内容説明

人里離れたアルプスの一角にある療養所で行われている驚くべき安楽死法を語る「誰も信じないだろう」、全人類の滅亡の可能性をSF的な奇想を用いて描く「十月十二日に何が起こる?」、一匹の野良犬の死がきっかけで中国とアメリカの核戦争が勃発する「ブーメラン」、美人コンテストに担ぎ上げられた障害のある少女の絶望が引き起こすカタストロフィ「チェネレントラ」、夢の中に入りこむ夜の巨獣の退治譚「ババウ」など、老いや死、現代社会の孤独や閉塞感といったテーマを、幻想とアイロニーと諧謔を織り交ぜたシンプルな文体で描く26篇。

著者等紹介

ブッツァーティ,ディーノ[ブッツァーティ,ディーノ] [Buzzati,Dino]
1906年、北イタリアの小都市ベッルーノに生まれる。ミラノ大学卒業後、大手新聞社「コッリエーレ・デッラ・セーラ」に勤め、記者・編集者として活躍するかたわら小説や戯曲を書き、生の不条理な状況や現実世界の背後に潜む神秘や謎を幻想的・寓意的な手法で表現した。現代イタリア文学を代表する作家の一人であると同時に、画才にも恵まれ、絵画作品も数多く残している。1972年、ミラノで亡くなる

長野徹[ナガノトオル]
1962年、山口県生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院修了。イタリア政府給費留学生としてパドヴァ大学に留学。イタリア文学研究者・翻訳家。児童文学、幻想文学、民話などに関心を寄せる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カフカ

60
ブッツァーティが没する前年の1971年にイタリアで出版された『難しい夜』の前半部分26篇を訳出したという今作。あとがきによると、初期や中期の作品が、辺境の地や異郷、あるいは時代や場所が定かでない時空間で物語が展開することが多かったのに対して、後期や晩年は現代の物語が多いそう。私は初期や中期の作品の方が好みなので、今作はあまり好みでない作品が多かった。そんな中でも好みだったのは、「タタール人の砂漠」や「七人の使者」を思わせる「塔」や、「書記たち」、「ミートボール」など。2023/03/14

NAO

55
「ババウ」子どもたちへの脅しの文句で使われる想像上の獣がくそ真面目すぎる大人の主張で退治されてしまう。だが、ババウの退治は本当に正しいことなのか。ババウを退治してしまったことで、何か大切なものを無くしたのではないか。3つの話からなる「孤独」の中の「絶壁」は、かなりショッキングだ。その悲惨さと、こういう状況は確かにあると感じさせる点で。 痛烈な皮肉が込められた「セソストリ通りでは別の名で」。「ブーメラン」はちょっとしたことが何を引き起こすかわからない。それぞれの話から、現代社会の抱える闇が垣間見えるようだ。2023/11/22

たまご

21
ブッツァーティー死の前年に刊行された最後の短編集の半分が訳されています。最晩年のためか、老いや死、若さとの対立などのテーマが目につきました。軽快にシニカルなオチに持っていく筆致も健在。そんななか、やはりババウが心に残ります。表紙の黒かわいい不思議生き物ババウは、作者の絵。効率とコスパを求めてやまない私たちに、きゅっと胸を捕まれる読み心地をもたらします。2023/03/16

すーぱーじゅげむ

15
SF・幻想小説を多く含むショート・ショート26篇。現代社会を風刺した作品が多かったです。老人たちが死神(死)を追い出すためのデモを行う「世界的な異議申し立て」と「セソストリ通りでは別の名で」が面白かったです。2023/10/13

ふう

14
ディーノ・ブッツァーティ初読み。孤独、老い、死そして失われるものへの哀惜に満ちた、それでいてどことなくユーモア漂う読み応えのある26話(中には1篇に小話が複数あったりなのでもっとたくさん読んだ気がする)。ベストは「セソストリ通りでは別の名で」。「塔」と「チェネレントラ」(これシンデレラというより映画化もされたあのホラーみたい)も好き。表紙のババウの挿画はブッツァーティの手によるもの。キャラクター化したらJKに流行ったりしないかな。しないかw2023/03/23

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