動物奇譚集

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動物奇譚集

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  • サイズ 46判/ページ数 282p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784885881053
  • NDC分類 973
  • Cコード C0097

内容説明

ソ連の畜産学研究所で行われた戦慄の実験を語る「アスカニア・ノヴァの実験」、一匹のネズミに手玉に取られる企業をコミカルに描く「恐るべきルチエッタ」、釣り上げられた奇妙な魚をめぐる怪談「海の魔女」、飼い主とペットの立場が入れ替わったあべこべの世界を舞台に、動物であることの体感をユーモラスに語る「警官の夢」、自然界の逆襲をアイロニカルに表現した「蝿」など、デビュー当時から最晩年に至るまでに書かれた“動物”が登場する物語を集め、ブッツァーティの作品世界の重要な側面に光をあてたアンソロジー。没後50年、追悼出版第一弾。未発表作品2篇を含む、全36篇が初邦訳!

著者等紹介

ブッツァーティ,ディーノ[ブッツァーティ,ディーノ] [Buzzati,Dino]
1906年、北イタリアの小都市ベッルーノに生まれる。ミラノ大学卒業後、大手新聞社「コッリエーレ・デッラ・セーラ」に勤め、記者・編集者として活躍するかたわら小説や戯曲を書き、現代イタリア文学を代表する作家の一人であると同時に、画才にも恵まれ、絵画作品も数多く残している。1972年、ミラノで亡くなる

長野徹[ナガノトオル]
1962年、山口県生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院修了。イタリア政府給費留学生としてパドヴァ大学に留学。イタリア文学研究者・翻訳家。児童文学、幻想文学、民話などに関心を寄せる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

(C17H26O4)

99
36の動物譚。数行読んだだけでどことなく不吉な予感がしてくる。この不穏な感じ、ああ、ブッツァーティだ、と思った。即座に引き込まれた。人間が動物から何らかの報いを受ける話が多い。動物は擬人化して描かれ、人間が絶対者ではないことを示唆してくる。人間にとっては不条理であるが、そこには反論することのできない真実が込められているように感じられる。人間と動物の立場は逆転し、人間の世界が崩れ落ちるような話の数々。一話一話は短いがどれも読み応えがあった。解説もとてもよく、図書館で借りて読んだが購入してもいいなと思う。2022/07/16

KAZOO

98
ブッツァーティの作品はいくつか読んできているのですが、これはさまざまな動物がからむ短編集です。奇譚ということで動物もさることながら結末がこの作者によくある感じでえもいわれぬ終わり方をするものが結構多いと感じました。ただ内容的にはそんなに後を引く感じではなく、こんなこともあるのかなあという印象です。2024/02/12

buchipanda3

98
「今宵ヒキガエルは、いっとき、詩人になる」。イタリアの幻想文学作家による掌編集。収録の36篇には犬やねずみにカエルに鷲など色々な動物たちが登場する。犬が多いのは著者の好みかなと(表紙絵は著者自らの作)。奇譚集という題名の通り、奇妙で風変わりな味わいがあり、さらりとした読み心地ながら結末に様々な思いが呼び覚まされたりした。動物が語る擬人的な描写は人が語るよりも正直で裏表がない。それだけに彼ら目線で露わになる人間の姿にドキりとさせられる。動物たちだけが何かに気付き、人はずっと何も気付いていないのかもしれない。2022/04/19

アナーキー靴下

85
没後50年追悼として出版されたと知り購入、少しずつ読んだ。全36篇、数ページの掌篇だからこそ際立つのは、上質な映画のように無駄なく洗練された描写の連なり。結末を予想できるわけではないのに、一瞬先を予感させながら進むことで、あるべき結末に辿り着くように思わせる。特に序盤の捻りなく終わる作品は見事で、まるで作品全体がリッサの鉄棺のよう。事態の好転など有り得ず、じわりじわりと押し潰していく。棺の中に入れられているのが動物なのが読んでいてつらいけれど。ユーモラスな作品や人間が主な作品もあり多彩な味わいを楽しめる。2022/07/16

NAO

74
動物が登場する36篇の短篇小説集。どの作品も数ページというごく短い話だが、シニカルだったり、ちょっと意味深だったりと、いかにもブッツァーティらしい内容。「ホテルの解体」や「ティラノサウルス・レックス」は、まだ知らない未来の悲劇と、それを知らずにいるときの傲慢さの対比が、なんともいえない。「しつこい蝿」「進歩的な犬」もかなりシニカル。さまざまな場所に住むさまざまな生き物たち。個性豊かな彼らを通じて、作者が語り書けてくることは、結構シビアだ。2022/06/15

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