はじめて出逢う世界のおはなし<br> 十五匹の犬

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はじめて出逢う世界のおはなし
十五匹の犬

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  • サイズ B6変判/ページ数 281p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784885881022
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

カナダ・トロントのレストランバー“ウィート・シーフ・タヴァーン”で、ギリシア神話の神アポロンとヘルメスがビールを飲みながら、他愛もない話に興じている。話の流れから、ふたりは動物が人間の知性を持ったとしたら、幸せになるか、不幸になるかで、賭けをすることにした。何匹かの動物を選び、そのうち一匹でも死ぬときに幸せだったらヘルメスの勝ち、不幸だったらアポロンの勝ちだ。ふたりは、近くの動物病院にたまたま預けられていた十五匹の犬を賭けの対象に選ぶと、十五匹の犬はとつぜん、人間の知性を与えられ、変化をはじめる。ギラー賞、ライターズ・トラスト・フィクション賞受賞、一風変わった動物寓話。

著者等紹介

アレクシス,アンドレ[アレクシス,アンドレ] [Alexis,Andr´e]
トリニダード・トバゴ共和国で生まれ、カナダで育つ。デビュー作Childhoodがカナダ・ファースト・ブック賞とトリリアム・ブック賞の最優秀賞を獲得、ギラー賞とライターズ・トラスト・フィクション賞ではショートリストにノミネートされ、一躍注目される。その後も多数の作品が賞にノミネートされ、『十五匹の犬』が2015年、スコシアバンク・ギラー賞とロジャー・ライターズ・トラスト・フィクション賞を受賞したことにより、国外でも名を知られるようになる。現在、トロント在住

金原瑞人[カネハラミズヒト]
翻訳家。法政大学教授

田中亜希子[タナカアキコ]
翻訳家。読み聞かせの活動もしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あたびー

35
アポロンとヘルメスが賭けをした。犬に人間の知性を与えたら幸せかどうか。動物病院にいた十五匹の犬のうち、一匹でも死ぬときに幸せだったらヘルメスの勝ち。全部が不幸だったらアポロンの勝ち。犬達の内三匹は外へ出なかった。残りの十二匹は公園へ行き群れで暮らし始めるが、早晩新しく獲得した感覚と言葉のせいで諍いが起き…新しい知性に対する反応は個々の犬で違っている。犬にも個性があるのだから当然。匂いが重要な役割を持つ犬の世界。新しい知性は人間を理解する上で益々犬達を混乱させる。ラストは泣かせに来たよ。2021/04/30

トロピカ

9
犬と一緒に暮らしたことのある身としては身につまされるような思い半分・興味半分な気持ちで読み続けた。神たちはなんて酷いことしてくれたんだと感じる一方で、詩を作りだす犬や人間とコミュニケーションをとろうとしていく犬もいて最後まで興味深かった。でも、我が家の犬くんがいきなり「水くれ」と話しかけてきたらたぶん卒倒しちゃうだろうな😱2022/11/27

ぱせり

8
犬共同体の厳格な上下関係など、むしろ人間の社会そのもののように思えて、もしや、私たち人間、いつのまにかオリンポスの神々の悪戯で、犬の知性を与えられていたかと思ったくらい。犬たちは一生を終えた時、幸せな死を迎えることができたのか。幸・不幸に「知性」はどんなふうに関わるのか。幸せってどういうものなのだろうか。2021/03/14

ふう

7
金原瑞人さんの翻訳とのことで手にした本。盲目になったプリンスが湖のそばで迎えた朝の情景、素晴らしかった。解説を読むと、犬の詩には一つ一つ犬の名が織り込まれ、隠し題のように読めるという。詩的センスに溢れた本だが、知性を与えられた犬の対極にある人間が持つはずの知性に懐疑的になるのは当方の捻くれた性格によるものか。ベンジーの狡猾さもまた知性のなせる技か。ストーリー自体には結構冷酷なものがあるが、帯に寓話とあるとおり、元の世界を取り戻そうとする暴力的な存在と、言葉を操ることで世界を認識する存在の対比が面白かった。2021/03/28

りょうけん

7
『十五匹の犬』というカナダの小説を読んでいる。もちろん翻訳版だけれど元本はどうやらフランス語みたい。誠に変わった感じで今までにない小説だと思う。それでネコ好きの人間はこの本は読まない方が良いと思います。僕は猫は苦手でどっちかと云うと犬が好きです。ところがこの本は犬好きの人が読んでもちょっとショックな事がいっぱい書かれています。僕は読書趣味なので全然そんなふうではなく躊躇せずにこの物語を堪能できます。それがいいのかどうかは正直言ってわかりません。でも実に不思議なやはり今まで出会ったことのない様子の小説です。2020/12/27

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