内容説明
カナダ・トロントのレストランバー“ウィート・シーフ・タヴァーン”で、ギリシア神話の神アポロンとヘルメスがビールを飲みながら、他愛もない話に興じている。話の流れから、ふたりは動物が人間の知性を持ったとしたら、幸せになるか、不幸になるかで、賭けをすることにした。何匹かの動物を選び、そのうち一匹でも死ぬときに幸せだったらヘルメスの勝ち、不幸だったらアポロンの勝ちだ。ふたりは、近くの動物病院にたまたま預けられていた十五匹の犬を賭けの対象に選ぶと、十五匹の犬はとつぜん、人間の知性を与えられ、変化をはじめる。ギラー賞、ライターズ・トラスト・フィクション賞受賞、一風変わった動物寓話。
著者等紹介
アレクシス,アンドレ[アレクシス,アンドレ] [Alexis,Andr´e]
トリニダード・トバゴ共和国で生まれ、カナダで育つ。デビュー作Childhoodがカナダ・ファースト・ブック賞とトリリアム・ブック賞の最優秀賞を獲得、ギラー賞とライターズ・トラスト・フィクション賞ではショートリストにノミネートされ、一躍注目される。その後も多数の作品が賞にノミネートされ、『十五匹の犬』が2015年、スコシアバンク・ギラー賞とロジャー・ライターズ・トラスト・フィクション賞を受賞したことにより、国外でも名を知られるようになる。現在、トロント在住
金原瑞人[カネハラミズヒト]
翻訳家。法政大学教授
田中亜希子[タナカアキコ]
翻訳家。読み聞かせの活動もしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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