内容説明
几帳面で整頓好きな普通の男の暮らしに突然入ってきたシルビア、そして小鳥を食べる娘サラ…。父娘2人の生活に戸惑う父親の行動心理を写しだした表題作「口のなかの小鳥たち」など、日常空間に見え隠れする幻想と現実を、硬質で簡素な文体で描く15篇。スペイン語圏における新世代幻想文学の旗手による傑作短篇集。
著者等紹介
シュウェブリン,サマンタ[シュウェブリン,サマンタ] [Schweblin,Samanta]
1978年、アルゼンチンのブエノスアイレス生まれ。ブエノスアイレス大学で現代芸術論を学びつつ文学活動を開始、これまでに2冊の短篇集を刊行、スペイン語圏における新世代幻想文学の旗手とされる
松本健二[マツモトケンジ]
1968年、大阪生まれ。大阪大学言語文化研究科准教授。二十世紀ラテンアメリカ文学における前衛表象を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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