感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
石破茂辞めるなと思う24歳レースクイーン・寺
59
この森秀人という人は、かつては鶴見俊輔の『思想の科学』の編集長まで勤めた文化人である。深沢七郎の『風流夢譚』事件から始まり、日本読書新聞や吉本隆明との揉め事で終わる。当時は文化人が思想や政治、社会問題にドップリ浸かっていたのだよなあ…と思うが、今だってTwitterなど見たら、文化人はおろか芸能人までも間違った事に対して果敢に頑張っていたりする。しかも昔みたいに私党、徒党を組まずに。この本に私怨を書いたのち、森秀人は釣りの本を書く人になるのだが、惜しいのかどうかはわからない。ただこの本は割と面白く読んだ。2020/10/10
kokada_jnet
34
1960年代の新左翼運動での、それなりの役割の評論家・思想家だった著者が、1978年に書いた、60年代の活動の回顧本(帯には「私説怨念史」とある)。評論家であり、運動家ではないので、「内ゲバ事件」の衝撃はあまりうけておらず、「自分たちは、日共の誤りを訂正する、正しい思想活動をしていたのに」という思い入れが強い本。のちに、新左翼的な思想は、さすがに断念して、釣りに関するライターになるのだが。2020/04/09
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