内容説明
本書の叙述形式と構成は、12章より成る“連作短編小説”の性格を持つ。各章ごとに主人公が一人ずつ登場し、一所懸命、自分に課せられた秘書業務に取り組み、失敗したり成功したりするなかで、仕事の厳しい本質を感じ取ったり、あるいは仕事のコツを会得したりしていく。各章の業務内容は、秘書業務の主だったものをとりあげた。単に心がまえやノウハウを記すだけではなく、仕事をする過程で生ずる主人公たちのさまざまの“心の動き”をも描くことによって、真実の“現場の秘書の姿”を浮き彫りにした。
目次
1 環境整備―明子の場合
2 スケジュール管理―環の場合
3 出張業務―啓子の場合
4 会議とパーティ―真弓の場合
5 文書事務とOA化―春子の場合
6 ファイリング―美紀の場合
7 情報収集・提供―真佐子の場合
8 オフィス・マナー―久美の場合
9 電話のマナー―早穂子の場合
10 交際業務―由美子の場合
11 秘書と人間関係―千賀の場合
12 秘書の“未来”―多寿美の場合