感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱせり
7
日本での二つの講演の記録。それにしても、誠実な仕事をしようとする才能ある作家たちを苦しめるのは、流行や商業主義。流されやすい自分を振り返って、ああ、耳が痛いことだ、と思う。子どもたちをも市場と見なされる悲しみ。たくさんの左と右の話の後に出てきたのは、左と右は必ずしも逆を向くものではない、ということ。「融合」という言葉が「よろこび」とともに語られる。 2018/04/19
uchiyama
1
「子どもは、自分自身の姿を本の中に見るのをよろこぶものです。ですから、その種の本も必要でしょう。しかし人間の精神が発達するには、鏡以上のものが必要です。ビジョン、夢、霧の中に浮かびあがる高い峰々、夜の闇を照らす灯台が。」そして何より、ワンダ・ガアグに対する敬慕が炸裂してる本でした。2022/01/01