出版社内容情報
《内容》 「医療ビックバン」という語に象徴される医療制度改革の波は,わが国にも例外でなく押し寄せている.腎臓疾患の診療の現場においても,慢性透析患者が20万人を超え,医療費問題が頭痛の種となって,診療報酬上も制限が加えられてきている.今,診療現場で大切なのは,薬の処方をはじめ多くの診療行為が科学的根拠に基づき,かつ適正に行われることの追求が疎かにされていないか,点検することである.本書は,慢性腎不全の診療に,「evidence に基づいた医療」と「patient oriented」を中心とした適正な医療を行う際に役に立つ一つの道具になりたいとの願いを込めて送り出した.慢性腎不全治療の基本である,患者のQOLの向上を考え,薬物療法等を駆使し,可能な限り透析導入を遅らせるという目的遂行のため,より実践的になるように配慮し,できるだけ初版と同じ執筆者に初版の再チェックと最新の情報の基に加筆いただいた.また,皮膚疾患など不足部分を追加,さらに話題として注意すべき「トピックス」「用語解説」など新たに挿入し新しい知識の普及にも努めた.本書を日常,多忙な研修医,腎臓病の臨床に携わる医師,実地医家の方々にご活用いただきたい. 《目次》 1.腎不全とは 小出桂三2.慢性腎不全はどのように進行するのか 高橋 進・岡田一義3.urmic toxinとはー腎不全進行因子としてのuremic toxin 丹羽利充4.保存期(慢性)腎不全の保存的療法と薬物療法 浅野 泰5.慢性腎不全進行抑制薬のメカニズム 岡田一義,6.利尿薬
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