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内容説明
渋谷・六課を目指すふたりには、決して埋まることのない溝があった。愛する人を失い、失わせたという決定的な溝。しかしそれが新たな絆を生みだす―。短い生涯を、血を流しながら駈け抜けた白髪の“二重雑種”が、ふたりをはじめとする多くの生き物たちに残していったものとは。そして―続く世界を生きるかれらは。“二重雑種”の「血の雫」がもたらした数々の物語を描く珠玉の短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マヌヌ2号
4
散り散りの番外編が数作と、エンドロールが流れ終わったあとのエピローグが収録されています。「ごめんなさい」と「ありがとう」と「さようなら」と「また会おう」を言うことは大事なことです。だからこそ、このエピローグが書かれてよかったと思います。そして、山崎太一郎はこれから罰を受けます。生きるという罰です。とても苦しい罰です。もしかしたら、彼が交わした少なくはない約束が、この先の彼の縁となるかもしれませんね2023/02/27
壱片時乃
3
一応短編集だけど、独立した作品としてではなく最終巻を読んだ後に通して読むと味わいが深まると思います。後日談はまあこうなるだろうな、という予想の範疇ではあったけど、よんでよかったと思える内容でした。正真正銘これでダブルブリッドが終わりとなると少し寂しいですね。2011/01/21
青豆
2
短編集。大田の話は大田らしい・・・たぶん作者は一番好きなキャラなんだと思うw虎司と安藤はまあホノボノ?なんだろうか?もし安藤が他の男を好きなったら、やっぱり虎司は安藤を喰うのか?今後が気になりますが・・・ 他、優樹の小学生時代の話。あとその後の話。なんだか大田が仕切ってたけど・・・太一朗の今後は憂鬱だけど「俺は寿命まで生きる」との事ですが童子斬りがまだ残ってるんだから不死身なんでは?・・・とツッコミを入れたいのですが、実は優樹は生きていたって事ないのか?なぁ・・・なんだか悲しい最後でしたけど面白かった。2015/09/26
ハルナ
2
優さんがいなくなっても世界は続く。当たり前の事なのに、救われた気分になるのはなぜだろう。あぁ、好きだなぁこのシリーズ。一気に読み終わるのが勿体無くて、全巻読み終えるのに時間をかけてしまった。2012/09/12
AR
2
正直、くまに関してははめられたんで正当防衛だし、そもそも童子斬りに憑かれていたのは大きいし、でも失ったものはこれで済まないくらいあるという。言い訳をせず、例え憎まれても生きると言う山崎が見られただけで、このシリーズを読んでよかった。2012/07/27